「愛瑠、本当に心配ねぇからっ。」
ドSスマイルじゃない爽やかスマイルの蓮兎
「…うん。蓮兎を信じる。」
「おうっ。じゃ、芝居の練習すっか。」
「あ…。」
そうだった。
今、百瀬さんと蓮兎が練習してたんだ。
「…でも、もう帰るか。まずは台詞、暗記しないといけないからな。百瀬、いいか?」
蓮兎が百瀬さんに聞く。
「もちろん。でも明日からよろしくね、蓮兎くん。」
きれいな笑顔の百瀬さん…
「ああ。じゃあな。愛瑠、帰るぞっ。」
扉の所に立って私を呼ぶ蓮兎
「う、うんっ!」
私が蓮兎の所に行こうとしたその時------
「蓮兎くんは私が貰うから。」
百瀬さんの声が聞こえた。