そうして今日、蓮兎に渡すことができた。


「ふぅ~。」

誕生日パーティーも終わり部屋に向かう私


ガチャ


「よう…。」

「!?」

そこには蓮兎の姿が…っ。

「な、なんで私の部屋に…!?」

動揺を隠しきれない私

「おふくろと愛瑠の母さんが『今日から愛瑠と一緒に住め』って言ってきてさ…。」

お母さんっ、蓮兎と一緒なんて嬉しいけど恥ずかしいよ~っ。


「…でも婚約者だから別に問題ねぇよな?」

笑顔の蓮兎

「…なっ!」



「…愛瑠。」

急に真剣な顔で私を呼ぶ蓮兎

「蓮兎…?」