「なっ…。そ、そんな訳ないでしょっ!」

「ふ~ん。」

素っ気ない返事の蓮兎

嘘だよ、本当は。

本当はすっごく妬いたよ。

でも…そんな事、素直に言えない私

あの子たちみたいに素直に蓮兎に好きって言えたらいいのになぁ。

はぁ~。


「じゃ、帰るぞっ。」

「え…。」

手に温かさが伝わる。

目線を手の方に向けると

れ、蓮兎と手、繋いでる~っ。

しかも恋人繋ぎっ。


「もしかして俺と手繋ぐの嫌…?」

「へ…っ!?」

悲しい顔の蓮兎

「そ、そんな訳じゃ…。」

言葉が詰まる私

本当は恥ずかしいだけなのっ。