「隆哉っ。ごめんっ、待った?」

「大丈夫だよ。帰ろっか。」

「うんっ。」

歩き出す私たち。

私、暗い所恐いんだよね…

「愛瑠っ、暗い所嫌いだったよね?大丈夫?」

「あ、うん。ちょっと恐い…。」

「大丈夫っ。俺がついてるからっ。」

そう言って頭を撫でてくれる隆哉

「ありがと…」


ガサッ


「きゃっ!!」

「にゃ~。」

「愛瑠っ、猫だから大丈夫だよ。」

「う゛~。びっくりした…。隆哉、置いて行かないでねっ。」

「そんな事しないよっ。じゃあ手、繋いで帰る?」

「え…?」

「ほら、行くよ。」


ギュッ


隆哉に繋がれる手

男の子とこんな風に手繋いだの初めてだよ~。

小さい頃はあったけど…