「き、杞憂~、助けて~っ!」

「…はぁ?」

「数学だよ~。さっきの宿題っ。全然わからない。」


「ああ。さっきのか。もう終わったけど…?」

「え゛!?」

「俺、宿題、家でやるの好きじゃないから。配られたらすぐやるし。」

「で、…もう終わったの?」

「ああ。」

え゛~っ!!

杞憂はどこまで天才なのっ!?

す、凄い…。


「お、教えてくれる…?」

「別にいいけど図書室でやるか。家だとあいつらがうるさくて集中出来ないだろ?」

「う、うん。ってか茉巳はどうする?」

茉巳を見ると

「あたしは大丈夫っ!いざとなったら先輩に聞くもんね♪」


あっそっか。

茉巳、先輩のこと好きなんだもんねっ。

「茉巳、頑張ってっ!」

「もっちろん♪じゃあ愛瑠っ!バイバイっ!!」