「ねぇねぇ、雄太」



あたしと雄太の二人で学校近くのカフェにいる。



『ん?なに?』



優しく微笑む雄太を見てるだけであたしもなぜか笑ってしまう。



「今度さ…空いてる日でいいから…一緒に出かけない?」



この出かける日に別れを告げようと思っていた。



『香奈の為ならいつでも予定空けるよっ』



そういう雄太を見て別れたりなんかしなくてもいいじゃないか。



不覚にもそう思ってしまう。



この瞳には、あたしの彼氏雄太としか思えずプレイボーイ雄太とは思えなかった。