玲美はすべてひとりで決断をくだしたのか…。



たった16歳で。



車が玲美の家の近くまできて俺は車を停めた。





「俺を捨てていくほど兄貴の子が産みたかったんだね」


「…………」


「玲美は兄貴の方を俺より愛してたんだよ」


「…………」


「俺の子だって嘘でも言ってくれたら信じたのに」


「…………」