彼の手の感覚は、 今までに体験したことのない感覚だった。 ゴツゴツしてるような だけど、細いような あまり毛深くなくて 日焼けしても焼けない肌 その手に触れると 何故か安心感が湧いた その手を繋ぐと 解きたくなくなった 誰の手も同じように見えるけど 彼の手は 私にとっては特別だった だけど いつからだろう。 その手を 恐れるようになったのは。