「俺には俺のタイミングってもんがあんだよ!」
「じゃあお前は中野さんが他の野郎にコクられて付き合い始めたら、タイミングのせいにでもするつもりか?」
「んなこと言ってねぇだろ!」
「じゃあなんだよ、お前はフラれるのが怖くて怖じけづいてるだけだろ?
タイミングなんて最初っからねぇんだよ!!あったとしてもまだ早いとか言ってなにもしねぇんだろ?!
全部てめぇ次第なんだよ!!てめぇに告白する勇気がなきゃいつまで経ったってタイミングなんてこねぇんだよ!!」
「っ………!!」
言い返せねぇ………
確かに俺は怖かった
まだ会って数ヶ月しか経ってない咲羅と俺の関係なんて直ぐに崩れる
ましてや告白なんてしたらもう口もきいてくれないんじゃないかって……
俺は乙女か……?
いや…ただ意気地が無かっただけか…
俺は怖かった
咲羅にフラれるのが
咲羅が俺から離れるのが
咲羅に告白することが
怖かったんだ