「泰河、また声かけられてたねー」


突然後ろから声がする。


あ、紹介しておこう。
こいつが俺の好きな人の篠原鈴々香。


…身長169cm。
(言っていいのかな?)


「うっせぇよ…って、もうこんな時間じゃねーか!」

「うそっ、遅刻する!もう、泰河が声かけられてるから悪いんでしょー!?」

「お前が早く来ねぇからだろ!早く乗れ!」



俺の日課は鈴々香と一緒に登下校する事。
でも遅刻しそうな時はニケツで行く約束。
(校則破ってるけど)

鈴々香は幼なじみで片想い歴10年。

俺は鈴々香より高くなったら告白するって決めてんだ。