「おい。」




今を置かれている状況が理解できなくて、きょろきょろと辺りを見回していると、後ろから声が聞こえた


「え!?」


思わず声のするほうに振り向いた









…だ、誰??







「なんでお前がこれを持ってる??」

「は??」

そう言いながら彼はあたしに"これ"を見せた


よく見るとそれは…


「あっ!…えっ!?な、なんで!?嘘っ…いつのまに!?」


あたしがいつも見につけていた大切なもの




いつも身につけていたところにそれがなかった


だから今目の前にあるのはきっとあたしのだ




もしかして…さっき…盗られた…??



信じられない…人の…ましてや大切なものを…



最低ー…





「おい、答えろ。なんでお前がこれを持ってんだ??」


むかついた…



言うもんですか!!



「…知らない。それより返して!!」


キッと彼をにらみつけた


そしてそれを奪おうと彼に迫った