あの男の奴。
なんか気になる。
女の事気にしてる俺って気持ちわりぃ。
ってか、マジでウゼぇ。
トイレに籠るって、トイレの花子さん並み。
優輝と翔はトイレの前で、一生懸命呼びかけてる。
見てるだけでウゼぇ。
たかが女1人に。
ってか、アイツはまず女か?
俺に言い返して来やがるの、男でも珍しい。
さっきのアイツを思い出してみる。
それと共に、苛立ちが積って来た。
マジでムカつく。
今まで誰にも言い返された事がない。
それなのに…
ムカつく。
「……颯太」
ふいに俺の名前呼ばれたかと思うと、優輝がドス黒い笑みで俺を見てくる。
いかにも“謝れ”と言ってる様に。