恐る恐る、洋服を捲ってみる。

ズキッ…

…汚い。
汚い…。

アタシ、汚れてる…。


アイツの手がアタシの体を、探る様に座ってくる。

“沙希ちゃぁ~ん。気持ちい?”

ヤダっ…

“沙希ちゃ~ん? 可愛いねぇ”

ヤダっ…

頭がズキズキと痛くなってくる。

“沙希ちゃ~ん。 おじさんが幸せにしてあげるぅ”

あぁ―――――っ!!!
「っ!!!」

アタシの目から冷たい涙が零れて行く。


最悪だ…。

最悪だ。


「沙希? 大丈夫か?」
「お〰〰い! ごめんね? 颯太口が強いから。 気にしなくていーよ? 沙希は可愛いんだから!」

ヤバイ…。
自分を落ち着けなきゃ…。