「この文章は抽象的すぎるし、なぜ君がそう考えるのか、


一切理由が書かれていない。これでは読むものを納得させることはできない」


いきなりダメ出しを食らう。


うぅ、どうして皆の前で私の文章を読まれた挙句、


ダメ出しまでされなければならないのよ!?


「・・・しかし」


そこまで言うと、先生の声がいつもより少し高く聞こえた。


「キミの見解には議論の余地が多分にある。


したがって、本日の授業はキミのペーパーに書かれていたことについて議論しよう」











終わった。


色々終わった。


きっとこの時の私の顔はとんでもないほどに間抜けだったに違いない。


私はただぽかんとしながら先生の顔を見ていただけだった。


一方、先生はそんな私に構う事無く、


「では、始めましょう」


と言って、私に矢継ぎ早に質問を繰り出してきた。