「だから、貴方達二人が何か知らないか聞きに来たのよ。

一応、その他の神にも聞いてきたけど、有益な情報は無かったわ。

だから、今現在、唯一人間の世界に溶け込んでる貴方達二人が何か知らないかな、って訪ねたわけよ。」


「俺は何も知らないが。」

「私も力にはなれないわ。」

「そう。

何かあったら、教えてね。

とりあえず、こっちは警戒するけど、人間がやったとなると、危険なのは貴方達よ。」


「ああ。」
「わかったわ。」


「話はそれだけ。

私はもう少しくつろいでから帰るわ。」







「常盤、どう思う?」

「何の事?」

「人間が神聖な所に入れるかってこと。」

「無理じゃないから起きたんだと思うわ。」

「そうでもないだろ。


例えば、神聖な所に入れる奴が人間を手引きしたとかさ。」


「難しいのはパスするわ。」




刑務所

「おい、お前ら、此処から出たいか?

出たいなら俺に忠誠を誓え。」


「「出れるならお安い御用だ。」」


「貴様は、どうする?」

「俺は出ようと思えばいつでも出れる。

貴様に忠誠を誓うなんて、死んでも御免だ。」

「ふっ。

貴様、名前は?」

「浅黄だ。」

「後悔するなよ?人間。」