「じゃあ、僕の身体?」

「抱き着くな!」

「有料?無料?」

「わかった無料だから、離れろ!」


「さすが!

救世主は太っ腹だね。」

「お前の中で飯をただで持って来る奴は誰でも救世主か?」


「ち、違うよ。

それは、幸大…だけ、


ヘブッ、」

バシャッ、

海水がライカを襲う。


「ライカ、らしくない台詞を抜かすでない。

幸大を口説こうとは、後からメンバーに加わったくせに図太くはないか?

ここは私に譲るべきであろう?」

「風牙ちゃん?

私の方が先よね?」

「風ちゃん、姫ちゃん、幸大がいつの間にかいない。」


「逃げおったか!」

「仕方ないわね、捜しに行くわ。

ライカちゃん、見張り、頑張ってね。」

「待て、常盤。

私を置いて行くな。

ライカ、しっかりやるのだぞ。」




海の家


「ただいま。

商品の補充を頼む。」


「おかえり、岡田君。

あれ?姫さんと風牙さんは?」

「さっきは皆でライカの所にいた。そこに置いてきた。」



「そうですか。

貴方は女性のアプローチから逃げてきたチキン野郎ですか。」


「誰がチキン野郎だ!

つーか、あいつらが勝手に三人で争ってて俺の移動に気づかなかったんだ。」