「どうも、生徒会です。

儀式を行った生徒は後ほど生徒会室へ来てください。

来ていただけない場合、罰則が適用されます。」



背の低い少女が淡々と説明をする。



「君も離れなさい!」

幸大に向かい呼び掛ける。


「はいよ。」


少女は弓を射る。

ヒュンッ、


ドッ、


矢が当たるがダメージがない。


「生徒が呼び出した悪食にしては力が強いようです。

会長の破魔矢でもダメージを与えられませんか。

困りました。」


男性が冷静に話す。


「だったら、お前が手を貸してやれよ。」


幸大が言う。


「離れなさいと言ったのにまだ居たんですか。


手伝いたいのは山々ですが、僕は超能力学科内戦学部でして。

脳内の情報処理には自信があるんですが。」


「私も、儀式学部なのでサポートする前に倒される可能性があります。」


先程の少女が言う。


「あんたは、戦闘専門なのか?」

「私は破魔学部だからな。

本来なら簡単に倒せるのだが。」


「他に味方はいないのか?」

「いつもなら、魔法学部がもう一人。


しかし、今日は風邪でして。」


「補足するなら、彼女は力を制御できないため、命中率が1%に満たない。」