「まぁ、否定はしませんが、会長には内密に。」

「解ってる。」

『きゃああああああ、』

「悲鳴?」

「行きましょう!」





「会長、姫野さん。」

そこには、爪痕が。


「クソッ、解ってたのに、守れなかった。」

「貴方のせいではないと思います。」


「幸大。」

常盤、風牙、ライカが後からやってくる。


「常盤、二人の応急手当を頼む。
ライカ、救急車を。」



「あれ?

以外と動揺しないのね。」


「誰だ?」

「あれ?知らないの?

成宮悠紀よ。」


「貴様が、」

構える風牙を圭吾が手で制止を促す。

「貴方が、我々を襲ったんですか?」


「そーよ。

目にも留まらぬ速さで、確実に、ね。」

「では、貴方は我々生徒会の敵、間違いありませんね?」

「いちいち質問しないでくれる?
って言うより、もう喋らなくて良いわ。

貴方を殺すからね。」


「我々も甘く見られましたね。

まぁ、もっとも、僕は甘いけど優しくはありませんが。」

カチャッ、

ナイフを取り出す。


「はっ!?

そんなんで、私に勝てると思ってんの!」

一瞬で毛皮に全身包まれた獣に変わった。

「死ね!」


ヒュッ、

一瞬消え、次の瞬間。

ザシュッ、