「そこをどけ!」

男達が金属バットを振りかぶる。


スパンッ、


バットが切断された。


「そんな脆いもので私を倒そうとはな。

次は貴様らの肉体の脆さを確かめてやろう!」

「ぎゃああああ!」


「峰打ちに決まっておろう。」


男達の体には峰打ちの後がくっきりと残っている。



「どけ!」

ヒュッ、

矢が男の額を撃つ。

「矢じりは吸盤だから死にはしないわ。」


「馬鹿か?

接近戦なら無意味だろうが!」


「男が近づく。」

ゴシャッ、

「トンファはなかなか、使いやすいですね。」

「圭吾君、ありがとう。」

「いえいえ。」




「あいつなら弱そうだぞ!」


「あの、えっと、ごめんなさい!」


男達の歩いてる道がどんどん坂になり、90°にいく前に全員が落ちる。


「さすがです、お嬢!」



「クソッ、何なんだ、今の坂は!

ん?

あいつ、モノ食ってて気づいてない。

静かにあいつを狙うぞ!」




「たこ焼きは、外側は冷めても中はめちゃめちゃ熱いです。

しかし、完全に冷めるのを待つと外側のカリカリが失われます。

私は一体どうすれば良いのでしょう。



…それから、足の踏み場が無いほどに地面に描かれた魔法陣はトラップなので気を付けてください。

と言っても、すでに全員が失神してますね。」


「おい、動くな!

こいつがどうなっても良いのか!」

男が常盤に銃を突きつける。

「常盤に銃を突きつけて、ただで済むと思ってるのか?」


「は?

この状況が解ってんのか?」

「たかが鉄の塊が、小賢しい。」

銃が溶ける。

そして、男の拳に付着し固まった。