「が、ぐ、ああ、が


カハッ!

この、槍さえ、


そうだ!龍道!」



「悪いな。

龍道はそこで寝てるぜ?」

浅黄が近寄る。


「部下は!?」


「私が、潰しちゃったわ。」


成宮も来る。


「貴様ら!

欲しいモノはないか?

この槍を抜いてくれた者には望むモノを、望む分だけ与えてやる。」



「まぁ、それは俺達には不要だな。」

幸大の言葉に生徒会メンバーは頷く。


「私は、浅黄さんさえいるなら何も要らないわ。」



「俺は、強いて言うならば、欲しいモノがある。」

「何だ?

言ってみろ。」


「世界。」

「何?」


「ただな、世界を手に入れる気でいるお前がいると邪魔なんだよ。

だから、俺の望みは貴様がこのまま消えることだ。」


「なぜ!

何故だ!

何を間違った!

誰かもう一度、やらせてくれ!」


「追い詰められて誰かを頼る神、か。

滑稽だな。」


「もう、終わりにしましょう。」

椿がザキラに弓矢を構える。

「貴方はもう、何もしなくて良いんです。」


圭吾がナイフを突き付ける。


「私達は貴方を救うことができないんです。」

楓が手のひらを向ける。