「召喚。

破魔矢。


邪なる根源を貫け!」


ヒュヒュッ、

ザキラの手のひらを二つの矢が貫き、壁にザキラを張り付ける。

「この程度で、」

ザキラは壁から手を引き離そうとする。

「貴方はこれで動けなくなりますよ。


ムーヴ・タイト。」

圭吾が四本のナイフを投げつける。

ザキラに刺さる瞬間、剣に変わり、ザキラの両手両足に刺さり壁にさらに固定された。


「これで、貴様は終わる!」


常盤と幸大が走り出し、


「神を殺せ!

ロンギヌスの槍!」

「敵の全てを貫け!

ゲイボルク!」



二人が槍を突き刺す瞬間!


「馬鹿め!」

ドウッ、


幸大と常盤の槍は届かず、後ろにいた他の仲間も一緒に吹き飛ばされる。


ドゴンッ、ドゴンッ、ドゴンッ、

何枚もの壁をぶち破りながら吹き飛ばされた。



「ガハッ!」

「くっ!

最後に詰めを誤ったかしら?」

「いや、最初から俺達が推してるように見せて、一気に絶望へと落とすつもりだったんだろ。

お前ら、無事か?」

「念のため、防御の陣を用意してましたから、全員無事です。」

叶が答える。

「だけど、あんなに強いと勝てませんよね?」


楓が言う。