「そうか。

なら、俺は行く。」

「何処に?」

「なるべく、お前の視界に入らない所だ。」

「何故?」

「鈍いな。

俺はついさっき、新しく生徒会に入ったんだ。」


風牙の目が鋭くなり腰の刀を抜き幸大に突き付ける。

「私はいつも、生徒会のメンバーを殺したいと思っていた。


さすがに殺さずとも、私が受けた傷よりも深手を負わせてやる!」


ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、


刀を避ける。



屋上の端までくる。


「もう、下がれんぞ!」


タンッ、

幸大は屋上から飛び降りる。


「逃がすか!」


風牙も続けて飛び降りる。


ダンッ、

中庭に着地する。

風牙は空中で止まっている。


「風使いとか言ってたな。」


「喰らえ!」

風の斬撃を放つ。


「危ないだろ。」
ヒュッ、ヒュッ、


避けながら呟く。




教室、



「な、何やってんのよ、あれは、新入りと、

五十嵐さん?
まずいわね。




先生、生徒会の所用で抜けます。」




他の教室


「あれは、岡田君?


もう一人の子は誰かな?

止めにいった方が良いのかな?」

メールが届く。

『至急、中庭に集合』

楓は教師に何も告げず教室を飛び出した。