「まぁ、アルバイトの件、俺はオッケーだ。」

「幸大がやるなら私もオッケーよ。」

常盤が同意する。

「無論、私もどうせ暇ですから。」

「私もやろう。

祭を運営する側に立つなど滅多にないことであるからな。」

「僕もやりたい!」

「椿さんはどうします?」

「当然、やるわ。

圭吾君もやるでしょ?」

「はい。」


「じゃあ、家にはそう伝えますね。」


「たった今気付きましたが、圭吾さん、今、会長を下の名前で呼びましたよね?」

叶が尋ねる。

「まぁ、心機一転というやつですよ。」

「…まぁ、問題はありませんけど。」



「ま、まぁまぁ、今日はもうやることも無いし、帰りましょ。」

椿が話題を切り上げる。



「幸大さんは、この後、お暇ですか?」

叶が尋ねる。

「ああ。

暇だけど?」

「では、この後、二人でシッポリとデートでも。」

「何!?

シッポリとな!?」

風牙が驚く。


「そう、シッポリと、です。」


「俺は帰る。」

「冗談です。

では、行きましょう。」

「待て、私もついていこう。

叶が幸大を押し倒そうとした時は…わかっておるな?」

「普通、逆だろ。」

「今の発言からして、幸大さんは私を押し倒したいと?」

「違うって。」

「僕も行く。

ちょっと待ってて!」

鞄にお菓子をしまう。

「あら、私も良いかしら?」

常盤も参戦。


「あ、あ、あの!

私も…良いですか?」

「ああ、構わないけど。」