「結界?」

「変わろうか?」

「いや、風神殿に対策法を習っている。


一刀流、國斬り!!」


ズパンッ、

結界が斬れる。

「私の勝ちだ。」

刀を突き刺す…

「その慢心を、貴様の存在と共に消し去ってくれる!!」


白い光が風牙を襲う。

「しまった!!」

「気を付けろ。」

幸大が風牙の肩を抱き、敵の攻撃に対して光の盾を作っていた。

「す、すまない。」

「気にするな。

それより、敵の光が消えた瞬間に敵に突っ込め。」

「御意。」


「身の程を知ったか、人間風情が。」

「人をなめるには、百年早くはないか?」

「なっ!?

貴様、生きて…」


ドシュッ、

刀が貫く。

「この程度で…死ぬわけがあるまい。」

「なっ!?

頭を貫いたのに…」


「風牙、刀をそのままにして離れろ!」

「んっ!?」

離れる意図は理解せずに、離れる。


幸大が敵に突き刺さった刀の柄を握る。

「お前の主人は、誰で、何をしようとしている?」


「さぁな?」

「なら、消えるか?」

刀が薄く光る。