VS圭吾


「ナイフ二本で俺に勝てるのか?」

「おそらく、僕の最強装備ですよ。」

「そうか。

俺は、誰が相手でも手は抜かない。」

「それは残念です。

まぁ、期待はしていませんでしたが。」

「行くぞ!」

キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、

ガキンッ、

「攻撃を受けるだけでは勝てんぞ?」

「ですが、

僕は一歩も動いていませんよ?」

「ぬぅ、貴様、

俺の攻撃を全てのガードするだけでも、驚きだが、楽しませてくれる。」

「それは光栄です。」


キンッ、キンッ、キンッ、キンッ、
「ここだ!!」

ドシュッ、

「か…はっ、あがっ…

な…に…。」

敵に圭吾が握っている剣が口に、喉に突き刺さる。

「貴方が、僕の足を攻撃する時、
僕の召喚魔法が発動する。

というのが仕掛けです。」

「…。」

「行動限定。

リミテッド・ムーヴ。

まぁ、僕の左手が死角や盲点に入るように貴方の行動を誘い、

召喚魔法、というよりも、物質変換の魔法を使い、ナイフを剣に変えました。

正確には、剣をナイフに変えて、
攻撃の際に魔法解除をしました。
剣を素早く振り回すほどの力はありませんから。」

「フッ、小手先の力に負けるなど、

いや、見事なモノだな…。」

「お褒めに預かり、光栄ですよ。」


ザァァァァァァッ、

砂になり、崩れた。

「これで、6人目ですね。」

「まぁ、私達なら楽勝ね。」

「だな。」