「僕を甘く見ると痛い目見るよ!」

バチッ、

バリィッ、

「ウワアァァァ!」

「甘く見ると何だって?」

「何で僕が電気を喰らってんだよ!?

最近、こんなのばっかし!」


「ただ突っ込むだけじゃダメに決まってるだろ。」




「クッ、ちょこまかと!」

「ただ早いだけ、

しかも、風使いにしては遅すぎる。

攻撃力も刀で補うだけ、


甘すぎる!」





「魔法は専門外ですが、すべてのものに流れがあります。


とくに、大きな流れが、自然の力を持つそうですね。

元からある決まり事よりも流れを意識する方が早いですね。」

「他にも、元からそういうことを書いてる本を召喚できれば簡単かと。」


「た、確かに、その方がやり易そうですね。」

「まぁ、私達は今まで授業を受けて力を行使してましたから、型にはまりすぎてましたね。」



「ちょっと、こんなに、小豆を運ばせてどうするの!?」

「良いから続けて。」

「何の意味が!?」

「力を素早く次々に込めるためです。

集中する対象を素早く変えることで、矢の発射速度は上がるわよ。
一回の集中力が高ければ高いほど矢の命中と威力が高くなるわよ。」

「………。」