「陸斗ぉ~、部活見学行く?」
放課後、涼太は真っ先に俺の席に来た。
「あー…俺、バスケ部見に行くけど涼太は?」
「バド部行こうかなぁ」
結局涼太はバドミントンを続けたい気持ちもあり、一緒に入学式を行った体育館へ向かった。
体育館はバスケコートが軽く三面作れるほどの広さだが、部活見学中は割り当て関係なしに全部の部活をしているから中は人で溢れかえっていた。
ギャラリーでは卓球、入った入り口手前のコートではバドミントン、真ん中でバレー、奥でバスケ、ステージではダンスをしていた。
外を見ると校庭では野球やサッカーなどで誰が何部なのか一目では分からなくなっていた。
涼太とはここで一旦別れて、俺は奥のコートへと向かった。