総体当日―――


一試合目、二試合目を初日に勝ち進んだ。

二日目に三試合目も勝ち進み、午後からからは四回戦目。


ついに、私立の強豪校にあたった。

インターハイでいつもベスト3位にはいってる高校だ。


結果は、68-89


俺らの敗けだった。


ブザーがなった瞬間、部長は相手のシュートをブロックしてそのまま崩れ落ちた。

そのまま上を見上げて、額に手を当て、涙を流していた。




遠くに見えた先輩の涙は、どこかかっこよく見えた。





あいさつも終わり、一年生はベンチを片付けた。

一年生は5人ベンチに入っていて、残りは上のギャラリーにいた。

俺はかろうじて21番のユニフォームをもらっていたから下のベンチにいたので、片付けをしていた。


マネージャーはベンチに1人しか入れないので先輩が入っていた。

試合前から試合後まで、いそがしそうに動いている。

しかし、やることにミスも無駄もない。


本当にこのマネージャー、すごいかもしれない。