奥にある2、3年生のロッカーを覗くと、真ん中にある長椅子に座ってボール磨きをしているマネージャーがいた。
マネージャーは俺に気付くと、「お疲れ様。」と声をかけた。
軽くお辞儀をして着替えようとしたが、すぐそばに会って数日の女子がいるのに着替えていいものかと躊躇した。
「気にしないから着替えていいよ。」
なかなか着替えない俺に気付いたのか、マネージャーはこちらに目を向けずに言った。
俺はすばやく着替えると、急ぎ足で部室を後にした。
「お疲れ様っす。」
「ん、じゃあね。」
一分たたないうちに俺は部室に戻ってきた。
バッシュを脱ぎ忘れていた。