「そうか……良かった…」

そう言った男は心底ほっとしたように、ため息をついた。

……ここはどこだろう?

完全に目覚めた私は、この場所に違和感をもっていた。

目の前の男は着物を着ていてる。

しかも、帯の部分に刀をさしていた。

刀なんて持ってたら警察に捕まるんじゃ?

……もしかして、死後の世界?

けど、あの人は私がまだ死んでないって言ってたし……。

そんな事を考えていると、男が話しかけてきた。