晋作はやれやれとため息をついた後、しょうがないと言うように言った。

「……………わかった。
お前も来い」

初めて会った時のようにぶっきらぼうだが優しさが溢れている晋作の言葉に、私は笑顔になった。

「ありがとう、晋作!」

晋作は何故か顔をそらした。

なんだか晋作の顔が赤いような……私の気のせいかな?

一方、晋作は……

(やべ~よ、俺!!
なんで梓に赤くなんだ!?
あいつは俺の妹だろ!?

まさか………

俺、あいつの事が……!?)

と、ようやく自分の気持ちに気づいた。

(まぁ……しばらくは大変な暮らしになりそうだし、この国が新しくなった時に……

この想いを伝えよう。


それまではお前の兄としてお前の側にいてやるよ)