「なんで!?
なんで私を庇ったの!?」

そう……
あの男が刀を振り下ろした時、佐助がくるんと回り私の代わりに刺されたのだ。

私は佐助を床に寝転ばせた。

「佐助ぇ~!!
しっかりしてよぉ!!」

私の目からは涙がポロポロこぼれ落ちる。

佐助が何かを言った。

「えっ?なに!?
もっかい言って!?」

私は佐助の口元に耳を近づけた。

「………………梓………
…………好き……だよ」


その言葉に私は目を見開いた。

佐助は私なんかにかまわず、浅い呼吸をしながら話し続ける。

「初めて……会った……時……から……ずっと……ずっと……好き……だった……。

やっと……想いを……伝えられた……のに……残念……だな……。

もっと……一緒に……いたかった……」