ビィィィン!!

そのまま物体は音をたてて柱に突き刺さった。

「一体何なの!?」

これにはさすがに松原も度肝を抜かれ、驚いた顔でそれを見た。

柱に刺さっていたのは、青い矢だった。

晋作は柱に近づくと矢を抜き、先端にくくりつけてあった紙を開いた。

そしてその内容を見た瞬間、晋作はある一つの決意をした。

「……松原……俺は今から梓を助けにいく。
これにはあいつらの居場所が書かれてあった。

それに……俺一人で来い、とも……」

それを聞いた松原は慌てながら

「そんなの罠に決まってるでしょ!?」

と言ったが、晋作は決意を変えなかった。

「俺は……俺が生きている限り、絶対に梓を守ると誓ったんだ。
そして梓も……俺と共に生き延びると誓ったんだ。

だから俺は梓を迎えに行ってくる」