その頃、晋作は梓を探していた。
(ちっ、まさか佐助があんな事を考えてたなんて!!)
梓が気を失う少し前、ある乗組員が斬られているのが見つかった。
そして、その死体の側には一枚の紙が置かれていた。
そこには……
“今こそ我ら倭冦の恨みを果たす時がきた。
無闇に我らを捕らえようとすれば、お前たちの姫の命はないだろう”
そして、一番最後には佐助の名前が書かれていた。
(それにしても、このご時世にまだ倭冦なんていたのかよ……!!)
倭冦とは、室町時代初期に松浦地方や九州北部の島々などを根拠地とし、密貿易や海賊をはたらいたりしていた人々のことだ。
足利義満が勘合貿易を始めた事により、倭冦の活動はうんと減った。
現在では尚更で倭冦などはいないと思われていた。
(ちっ、まさか佐助があんな事を考えてたなんて!!)
梓が気を失う少し前、ある乗組員が斬られているのが見つかった。
そして、その死体の側には一枚の紙が置かれていた。
そこには……
“今こそ我ら倭冦の恨みを果たす時がきた。
無闇に我らを捕らえようとすれば、お前たちの姫の命はないだろう”
そして、一番最後には佐助の名前が書かれていた。
(それにしても、このご時世にまだ倭冦なんていたのかよ……!!)
倭冦とは、室町時代初期に松浦地方や九州北部の島々などを根拠地とし、密貿易や海賊をはたらいたりしていた人々のことだ。
足利義満が勘合貿易を始めた事により、倭冦の活動はうんと減った。
現在では尚更で倭冦などはいないと思われていた。