町からは花火の音があがった。

―そうか……今日は祭りだったんだ……。

じゃあ、今日は……



私の誕生日だ―……。



この世での最期の景色は、逆さまに見える


大きく、そして儚い……



美しい花火だった―……。


最期にいいものが見れた―……。

「神様は私を見放したわけじゃないのかな?」


クスッと笑った。


そして……

ゆっくりと目を閉じた……。