それにしても……

高杉晋作って言ったよね…?


私が知っている高杉は一人しかいない。

しかも、その人は幕末に活躍した人で、現在にはもういない人だ。

―…その人が目の前にいるって事は……

「やっぱり私は死んだんだ……」

覚悟は決めていたはずなのに、やっぱりなんだか怖かった。

この先どうすればいいかなんて全然わからない…。

目の前が真っ暗だ。

再び一人で考え始めた私に高杉は

「だから~…お前は死んでないって!」

と呆れたようにいった。