「高野弥生」

再び佐伯朔也の声が聞こえた。



「な、んだよ」

「出て行きたければ勝手に出てけよ」

「「・・・!?」」


きゅ、急展開!?



「朔也、お前・・・、何言ってるんだよ!?」

「そ、かよ・・・」


そ、うなるよね!


「それでお前はどうするんだよ」

「は?」

「行く場所もねえのに、聞いてれば、
ぎゃぁぎゃぁぎゃぁぎゃぁ・・・、馬鹿じゃねえの?
その辺のホームレスに混じるか、
その辺の女の家に潜り込んどけば?」

「え?」

「じゃあな」

「・・・っやっぱお前嫌いだ!」

「じゃあ聞く。お前は俺のなにを知ってる。」

「知るって・・・」

「何も知らねえのに決め付けてんな。
そういうとこが甘えてるんだよ。
俺だってお前のことを知らないから何も言ってねえだろ。」

「お前、やっぱムカつく・・・!!」




そう言ってバタバタと慌しい足音が聞こえた。



ヤバイ・・・!