「っていうか、本当の本当に付き合ってるわけ?良いように利用されてるだけじゃなくて?」
「本人は違うって言ってるから、俺はそれを信じるよ。」
「・・・あーぁ、ショック。あたし結構秋のこと狙ってたのに。」
「マジかよ、ドンマイ。」
「ドンマイって・・・。別に良いよ、まだ傷はそんなに深くないから、さ。」
「あぁ、そうかぃ、そうかぃ。」
そうニヤリと笑う達也に更にこっそりこう言った。
「なんだったら独り身同士付き合っちゃう?」
「は?誰と誰が?」
「あたしと達也が。」
「無理だろ。」
「なによぅっ!」
「だって俺好きな子居るし?一応、ね。」
「うっそ、マジで?誰誰?」
「いや、知らねえだろ、お前。」
「分かんないじゃん!」
「あき・・・・、いやなんもねえ。」
「なによそ((ガタッ))・・・?」
大きな音。
あれだ、椅子に座ってていきなり立つときに出る音だ。
秋の方を見れば、
慌てて携帯を持って教室から出てく。
「・・・?なに、あれ?」
「あー、来たんじゃねえの?彼女から。」
「え!?着いてかないっ!!?」
「・・・仕方ねえなあ・・・。」
達也を引っ張って秋が出て行ったのを着いて行った。