「紫陽花ーそんな所に上ったら危ないよー」
「大丈夫よ。雪星は心配性なんだから」
私の名前は紫陽花(アジサイ)。
座敷童子だ。
髪は黒髪で、結構長め。
私は上っていた柿の木から下りた。
「そういえば、雪星こないだ烏天狗の綾小路と仲良く歩いてたらしいじゃない」
雪星は私の一番の友達。
雪女で、肌は透き通るくらい白い。
顔も可愛くて、村の男からは結構人気がある。
「なっ仲良くなんてそんな!」
雪星は顔を真っ赤にした。
「ただ、荷物を持つのを手伝ってくれただけよ」
「でも、村の女達が言ってたよ。私達のアイドルの綾小路さんが
雪星にとられったって」