ギョッとして叫んだ
折原さんは、一瞬の間の
あと、プッと噴き出した。




あたしもつられて、
クスッて笑っちゃう。





やだ………。


あたし達、全くおんなじ
こと言ってるし……。









しばらく二人で、
クスクスと笑い続けた。





笑いがおさまった頃には、
言いようのない安堵と
あったかさで、さっきまで
あんなに寒かった心が
ポカポカしてる。





｢よかった……。

折原さんを待たせ
たんじゃなくて……｣




｢オレは、待たせてゴメン。

でもよかった。ちゃんと
桃野さんを見つけられて｣



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