玄関の扉は、そろりそろりと音を立てずに、しかし確実に開いていった。
僕は唾を飲み込んだ。ゴクリ、という音がとてつもなく大きく感じた。オロナミンCの甘みがそこに広がるけれど、それはさっきまでのような安心感を僕に与えはしない。