「そうだ。僕は恐かった。おばあちゃんが話してくれたその時から、田舎に帰るたび夜が恐かった。そして黒い大きな犬は本当にやって来た。…だけど僕は、そこに何かを感じたんだ。最初は判らなかった。だけど、今はそれが判る」 魔女の後ろで血を流して震えているユウタを見る。 「僕はユウタを助ける!」