パーシー。僕は振り返る。声が反響する洞窟の中じゃ、どこからその声が発されているのか全く判らない。僕は何度も周りを見回す。
「パーシー! どこにいるんだい?」
声に出し、問い掛けてみる。だけどもう声はしない。僕の前には再び静寂が現れる。