僕は目を開けて呟く。
「黒い大きな犬のバカ! 来るなら来い!」
その瞬間、場面は変わる。僕は学校で絵を描いている。そこには、黒い大きな犬が描かれている。僕はその上から、鉛筆ですべてをぐちゃぐちゃに塗り潰す。僕はいつしか、黒い大きな犬への恐怖心を強い憎しみに変えていた。