二人はそうやって笑いあった。

そうこうするうちに列車は稚内を通過した・・・

湖の上に薄氷が張られてる・・・・光が差してきらきらしてきれいだった。


雪乃は次第に眠くなってきてうとうとと眠ってしまった。

ふとおきるとそこ函館の駅だった。

「降りなきゃ」「お供します」

そういい終わると二人は駅を出て改札をくぐった、函館では人がにぎわっていて商店街の並びの店では蟹などが売られていた。

「今日もし泊まるとこがないならうちにとまっていってくださいな」「いいんですか」

「狭いところですけどどうぞ」そういい終わるとすたすたと雪野は歩きだした。

商店街でひとしきり買い物を済ませて、家路についた。

「函館に家があるんですか?」「そう函館、この町はいいところよ長くからすんでる人
もそういうわ」

「冷えますね」「ええ」「冬だから」「そうなんですよね冬の函館か」「きれいでしょ雪景色であたり一面雪の花がさきますのよ」