心なしか暑いような気がした。

帰ってきた、大都会東京・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「なんかビルばかりで何もないところだな」「本気でそう思った」「函館のきれいな景色と雪野の追慕で胸が張り裂けそうになった」

翌朝社に行くとお土産をみんなに差し出した

「どうでした?」「函館」「きれいだったよ」「いいものかけましたか?」「ああ」

早速編集に取り掛かった。

その日は残業だった。

何日も家をあけていたものだから、ポストがチラシやら新聞やらでごった返していた


それを整理しながら男は雪野のことをふと思い出していた

不意に電話のベルがなった。

「こんばんわ」それは紛れもない雪野の声だった。

「お疲れ様でした」「さぞ長旅疲れたでしょ」「ゆっくり休んでくださいな」

「夏には東京に行けることになりました」

「そういい終わると電話は切れた」

僕は雪野の真っ白な裸体を思いだしていた。

細くしまったウエスト子気味よくつんとあがったバスと・・美しかった。

日々の仕事と雑用に追われ、季節も変わり夏になった。