雪野と岬は冬の寒い北海道で会った、まだ当時雪野は20そこそこだった。

北海道へ行く夜行列車で二人はあった、どちらからともなく声をかけあった。

初めてあったときから岬は雪野に惹かれるものがあった、「どちらからですか?」
「名古屋です」「お宅は?」「東京です」

二言三言話をして夜更けた夜行列車、雪野は寝台へと上がっていった


次の朝はびっくりするほど晴れた、窓の外は雪 雪 雪・・・あたり一面雪景色だった。

雪野はうれしくなって窓をがたっと開けてみた、ひんやりする風。

手を伸ばして雪の一片を手に取った、見る見るうちに手の中で解けて消えた

ふと雪の結晶が見えたような気がした

「おはようございます」「おはよう」「昨日はよく眠れましたか?」「よく眠れました」

「寒いね」「寒いですね」

ふわっと雪野はショールを羽織った