しばらくそのままぼーっとしていると
また携帯が鳴りだした
「…もし」
「おまえなにしとんねん!」
出るといきなり
啓太の怒鳴り声だった
「今日体調悪かったから寝とった」
ぶっきらぼうに言うわたしに
熱くなった啓太は怒鳴り散らす
「そんなん朝にでも言うとけや!
てかほんまに寝とったん?
今隣に誰か男おるんちゃうやろな!
そいつ殺したるからまっとけよ!」
「何言うとんねん!
そんなわけないやろ!」
「とりあえず今から迎え行くし
用意しとけよ!」
ガチャ
怒鳴るだけ怒鳴ると
啓太は一方的に電話を切った
「もーなんなん?ほんま…」
しんどいのと情けないのとで
涙が止まらなかった