~♪~♪




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「…ん」



やかましく鳴る携帯の音で目が覚めた


どのくらい寝たのだろうか?

外はもう真っ暗だった



真っ暗の部屋のなかで

チカチカと光る携帯を開く



「うわ…最悪」



メール8件着信16件

ほとんどが啓太からだった




『仕事終わった~』


『なにしとん?』


『もう家着いたん?』


『心配やから連絡して』


『無視?』


『電話でろや』


『男とおるんちゃうやろな』


『もうええわ』




風邪のせいか啓太のせいか

頭がまたずきずきしてきた



すぐに電話をかける気にもなれず

携帯を閉じてベットの上に放り出す



「もーだるい…」