目を開けるとそこには

昨日の野球部の子が立っていた



「どーしたん?

目がトロンってなっとるで?」



「あ!えっと…」



しゃべりたいのに

うまく言葉がでてこない



「ん?どした?」


そいつはわたしの前にしゃがみこみ

顔が近くなった



「ひゃっ!?」


思わず目をそらしてしまう



「……」



恐る恐る顔を見てみると

そいつも目をそらしていた


お互い無言のままでいると



「なにしとん?」


コンビニの袋を持った愛架が帰ってきた



「はいこれ冷えピタはっとき。

んでこれお茶と

空の大好きなチュッパチャップス♪」



「あ!チュッパや!!!」


チュッパチャップスを見た瞬間

がばっと起きあがる


「やったー☆ありがとう」


そう言うと包みを開けて口にいれる


その間に愛架は冷えピタを開けて

わたしのおでこにはってくれた




「…親子!?(笑)」


一部始終を見ていた野球部のやつは

お腹を抱えて笑いだした